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研究開発

研究開発

人工コラーゲン

文献: Biopolymers, 79(3), 163-172 (2005).

コラーゲンは食品、化粧品、医療用途に幅広く使われています。
ところが、牛海綿状脳症(狂牛病)に感染するおそれがあることがわかってきました。
人工コラーゲンは、ゲノム情報を基にコラーゲンの分子レベルの特徴を抽出して設計した、三重らせん構造を形成する化学合成ポリペプチドです。
この人工コラーゲンは動物由来の原材料を用いていないので、病原体感染の可能性が極めて少なく安全性の高い材料です。 また、1.熱安定性に優れている、2.抗原性がない、3.病原体混入のおそれがない、4.品質が安定している、という特徴を持ち、単一の性質を生かした利用しかできない天然のコラーゲンと違い、目的に合致した材料開発が可能です。

 

温度応答性材料

文献: J. Polym. Sci. Part A: Polym. Chem., 43, 6048-6056 (2005).

生体親和性と吸収性に加えて、常温では液体ですが、体温を感知してゲル状に変化する機能を併せ持つインテリジェントな材料です。
内視鏡を用いた手術に対応可能な癒着防止材や、火傷などの緊急被覆材として開発を進めています。

★生体親和性のセラミックスとの有機・無機ハイブリッド材料にも適用できます。

リン酸カルシウムの微粉末を有機高分子とハイブリッド化して、温度刺激に可逆的に応答する「インテリジェント性」を付与しました。

α‐TCP多孔体

文献: Materials Transactions, 45(4), 983-988(2004)

組織の修復・再生には細胞の分化や増殖の足場となる材料(Scaffold)が不可欠です。
従来、人工骨として用いられてきた水酸アパタイトやβ型リン酸三カルシウム(β-TCP)は吸収されるまでの期間が長すぎて、使用用途によっては要求を満足する事が出来ませんでした。
そこで、より吸収性の高いα型リン酸三カルシウム(α-TCP)で微細な連続気孔を持つ多孔体を作製しました。
このα-TCP多孔体は、骨修復に応じて1~3ヶ月程度で吸収されることが分かっています。

セリシン/アパタイト

文献: J. Biomed. Mater. Res., 65A, 283-289 (2003).

蚕が作り出す繭に含まれているタンパク質の一つであるセリシン(精練過程で除去)に、骨の成分であるハイドロキシアパタイトの層を析出させたものです。
焼結体(セラミック)とは異なり、微細なポア(孔)を有するため、表面積が大きくアパタイト特有の吸着力が期待できる材料です。

へパリン/アルギン酸ゲル

文献:J. Biomed. Mater. Res., 56, 216-221 (2001).

アルギン酸は海藻由来の多糖類で古くから食品や医療用途に使われてきました。
最近の研究では、皮膚や、神経、骨の再生・修復の足場として優れた性質を持つ事が明らかになってきました。
その中でも、特に、末梢神経の再生・修復に有用である事が示され、早期の臨床応用が期待されている材料です。

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